昭和の銀行建築を訪ねて。高砂商工会議所会館

高砂町の本町通りを歩いていると、古い町並みの中に白い洋館が現れます。

「高砂商工会議所会館」。もともとは、昭和7年に建てられた旧高砂銀行本店です。

淡い色の端正な外壁。正面玄関の両側には、大きな円柱。これは古代ギリシャ建築に由来するイオニア式の意匠。

建物の上部には植物をかたどった文様も並び、昭和初期の銀行らしい、重厚で少し華やかな表情を残していいる。

けれど、大きすぎない二階建ての建物だからだろうか。威厳はありながら、どこか町の風景になじんでいるのも、この建物の魅力。

外壁の一部には、高砂で古くから採石されてきた竜山石も使われてるそうな。

明治29年に誕生した高砂貯蓄銀行。その流れをくむ高砂銀行は、昭和11年(1936年)に神戸銀行へと引き継がれました。

建物もその後しばらく銀行として使われ、昭和55年からは高砂商工会議所の会館に。役割を変えながら、長くこの町に残り続けてきました。

平成29年には、国の登録有形文化財に登録されています。

町家や蔵だけではなく、銀行や商店、公共建築も残る高砂の町。

本町通りでこの建物に出会ったら、少し立ち止まって、柱や窓、軒下の細かな装飾まで見上げてみてくださいね。

高砂商工会議所会館(旧高砂銀行本店)

兵庫県高砂市高砂町字北本町1104

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この記事を書いた人

古いものは新しいものより少しだけ物語を知っています。
古民家や町家、レトロな建物を訪ね歩き、その魅力を静かに集めています。
誰かの「行ってみたい」が生まれる場所になれたらうれしいです。