築百五十年の古民家で手仕事に出会う|三木市「ころは-うつわと道具と喫茶室-」

田畑の広がる三木市の里山を進んでいくと、長い年月をまとった一軒の日本家屋が姿を現します。

「ころは―うつわと道具と喫茶室―」が店を構えるのは、築百五十年を超えるといわれる古民家。

ずっと前からこの地に立ち、家族の暮らしや移りゆく季節を見つめてきた建物です。

今はその空間を生かし、作家のうつわや暮らしの道具を紹介する店と、静かに過ごせる喫茶室が営まれています。

大きな屋根の下には、太い柱や梁、使い込まれた建具が残されています。玄関から続く土間には、かつて人が出入りし、道具を運び、家の仕事をしていたころの気配が、まだ漂っているよう。

玄関を入ると、まず迎えてくれるのは昔ながらの土間、その先には和室。そこに陶器や木工、ガラスなど、作り手の手から生まれた品々が静かに並びます。

落ち着いた色の畳や木の柱を背景にすると、一つひとつの器にも、不思議と深い表情が生まれます。

新しく作られた器と、百年以上前からそこにある家。

生まれた時代は違っていても、人の手で作られ、誰かの暮らしのなかで使われていくという点では、どこか似ているのかもしれません。

喫茶室で過ごす時間も、この家を味わう楽しみの一つです。

古い木に囲まれて腰を下ろし、器に触れ、窓の向こうを眺める。時計を見れば、それほど長い時間ではないはずなのに、町なかの店とは少し違う、ゆっくりとした時間の流れ。

「ころは」に並ぶうつわや道具も、この建物と同じように、人の手によって生まれ、使われながら時を重ねていく。

これから長く使いたい一枚の器を選ぶ。これもまた愛おしい時間。

ころは-うつわと道具と喫茶室-

兵庫県三木市口吉川町大島55

0794-88-1010

11:00 – 16:30、月火定休

あり

@koroha.ceramics

※店舗情報は取材時点のものです。

2026/8/22(土)~9/6(日)、ころはさんで器の展示イベントが開催されます。
↓詳しくはこちら

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この記事を書いた人

古いものは新しいものより少しだけ物語を知っています。
古民家や町家、レトロな建物を訪ね歩き、その魅力を静かに集めています。
誰かの「行ってみたい」が生まれる場所になれたらうれしいです。