加古川市米田町。
住宅の並ぶ道を進んでいくと、緑に包まれた一軒の建物が現れます。
「珈琲の店 慈雨」。

かつて診療所だったという建物を生かした店内。
大きく手を加えすぎず、古い建物の面影を残した空間には、本や骨董品、絵画や小さなオブジェがあちらこちらに置かれています。

きれいに揃っているわけではない。けれど、それが不思議と心地いい。
長い時間をかけて、店主の好きなものがひとつ、またひとつと集まり、この場所の景色になっていったのでしょう。
そんな空間でいただくのは、自家焙煎の珈琲。ブレンドのほか、さまざまな産地の豆も用意されています。
朝には、トーストと珈琲、たくさんの野菜が添えられたモーニングも。

珈琲を飲みながら、本棚を眺める。
見知らぬ古いものに目を留める。
流れる音楽に耳を預ける。
「慈雨」という言葉は、草木を潤す恵みの雨のこと。
乾いた土に雨が静かに染み込んでいくように、何もしない時間が、少しずつ心に染みていく。
そんな午後を過ごしたくなったら、またこの扉を開けたくなる。
慈雨
:兵庫県加古川市米田町194
:079-451-7945
:08:00 – 18:00、水曜定休
:有り
※店舗情報は取材時点のものです。

